「................へ?何言って............」


「だから、俺

閉じ込められた時から、

まあ樹莉がブスの時から

惚れてたんだよ」






女子の悲鳴のような声

男子のひゅーというひやかしの声




それが教室中に響き渡る。







「そ、そ、そんなはずは........っ」


「........俺の本性を知っても

何も変わらないし

好きな物を隠さず好きと言えて

何より心が優しくて

そんな樹莉が好きだったから

綺麗にしてあげようって思った」





すると突然正人は私を

抱きしめる。



人に抱きしめられたのは

久しぶりなきがした。





何より私は


正人が好きだったんだ。