「待って!!!!!」
こんな大声出したのも初めて。
正人に会ってから
初めての事が多いよね。
教室が一瞬にして静まる。
「な、何あの女................っ」
「あ、あのっ................
私ブスだったしこんな事
言える立場じゃないけど、でも!
............変わろうとしてる
誰かさんのおかげで!!!」
正人は下を見ながら笑う。
そして女子の腕を振り払う。
「................ごめん
僕、悪口とか言ったり
いじめたりする女の子嫌いだから」
にこりと笑いながら
女子から離れ私の腕を掴む。
そして正人は
私の知っている正人の声で
こうつぶやいた。
「樹莉、好きだ」

