「んで?お前はどういう感じに
変わりたい訳?」
「ど、どういう感じ............?」
「色々あるだろ?
女の子っぽい、とかクール、とか」
まずどんなのでも
私からしたら女の子っぽいし
クールって冷たいって意味?
「えっと............おまかせで」
「おまかせって............
ま、俺に任せとけば安心だから」
「そ、そうですよね」
そして正人は持ってきている
大きい箱のようなものを開ける。
その箱の中には
キラキラしているメイク道具が
たくさん並び
私には宝箱のように見えた。
「き、きれい....................」
「あのさ、俺昨日樹莉に嘘ついた」
「え?嘘って........?」
「好きなもの。
まあサッカー部入ってるし
サッカー好きだけど............
一番好きなのはこういう事。
自分が、とかじゃなくて............
人を綺麗にしてーの」