「てか俺達朝まで
こんなとかねーよな............?」
「あ、朝まで!?」
私のスペシャルルームで
この本を読む楽しみが................
雨はどんどん強くなっていく。
学校の廊下も暗くなっており
人一人通らない。
「樹莉さ、一人でも寂しくねーの?」
「全然寂しくない。
BLがあれば全然いける」
「............すげえなお前。
なんか尊敬する」
正人はそう言って教卓に座り込む。
空は黒い雲で覆われていた。
「周りからの視線とかで
流されてる俺なんかより
自分の意志を貫くお前のほうが
ずっとすげーよ」
そう言って正人は
私の頭を優しく撫でた。
顔が一気に熱くなるのが分かった。