ずっとずっと好きでした~幼なじみと私の恋愛~

彼女いる?



誕生日はいつ?



好きな食べ物は何?




など口々に聞いてくる女達に正直うんざりしていた。



やっとの思いで席に着くと、隣の男子が話しかけてきた。



「すっかり人気取られちゃったなぁ。三神くんに」



隣を見ると茶髪で制服を着崩し、ピアスを開けている自称イケメン。



顔はそうでもないんだけど、オシャレでこの学校にはあまりいないタイプだった。



「名前は?」



「ん?俺は、健一(ケンイチ)よろしくな!」



ニカッと笑い、手を出した。



「三神隼人。よろしくな」



そう言って握手をした。



今時握手って……と思いながらこいつとは仲良くなれそうな気がした。