就活魔女がやってきた

「はいっ。実は……新田智則を就職させるためにきたんですっ」


「僕を就職させるため? どうしてそんな……」


アカネがボールペンをクルクル回し、近くにあった花を指した。


青い花が茜に染まる。


「いや、新田智則みたいなダメ人間でも就職出来るなら、あたしでも出来るっていう自信がつくと思ったんですぅ」


「そんな理由かい!」


「いいじゃないですかぁ。さ、次はあたしに協力してくださいねぇ。しばらく帰れないんで」


「ん? 帰れない?」


「ルナちゃんの魔法できたんですけど、帰る方法がないんですよぉ」


バカな魔女……。


だけど、僕はこの魔女に救われたんだよな。


一緒に住むってのも悪くない。


「あ、部屋借りたいんで、お金貸してください」


「うそぉ!」


おしまい