「それに載ってる企業はほとんど面接受けてるよ。全部ダメだった」


僕はアカネに差し出されたピクルスを押し返しながら言った。


「ほとんどってことはまだ受けてないところもありますよねぇ? そこを受けましょうよぉ」


たとえ面接を受けても、合格するとは思えなかった。


「もういいよ」


僕は立ち上がった。


わかっていた。


自分を受け入れてくれる企業など存在しないことを。