僕は半分程度まで減ったハンバーガーの山の上に求人情報誌を置いた。


「僕の手伝いをするんでしょ? それを読んでも意味ないとは思うけど」


アカネは両手にハンバーガーを持ったまま、あごで器用にページをめくりだした。


「あのさ、あごでめくるの、目立つからやめてくれない?」


ただでさえ目立つ容姿。


しかも山のようにハンバーガーを抱えてるせいで目立っているのに、そんなことされちゃたまらない。


「それは無理な相談ですぅ」


アカネは僕のお願いを却下した。