「ねー天都ー?」

「……」

「そーらーとー?聞いてる?」

「……え、ああ うん」


さっきから話しかけてもずっとこの調子。
上の空で適当な相槌をたまーにうつだけ。


「天都…なんかあった?」

「……ん?いや、ないよ」

「じゃあなんで」

「……うん」



はあ、会話にならない会話にため息をはく。


「今日の天都…やだ」

「ん」

「……はぁ」


何を言っても適当な相槌しかうたない天都を放置して海理の前の席に腰かけため息。

「これは、ひとつしかないでしょ」

「なに?」

「恋よ!!恋!!新しい子に魅力を感じ始めたんでしょ」

「海理…」

「なあに?」

「面白がって適当なこと言ってるでしょ」

「あれ、バレた?」


にひひと笑う海理に遠慮ないため息をプレゼントする、