放課後…
「天都ー帰ろ?」
「……ん」
海理の言った通りだ。
拗ねてるというか機嫌が悪いというか
「どうしたの?天都ー」
「……なんでもない」
「へぇ?天都は知らないんだ?」
「なにが?」
「なんでもなーい」
ただのお返し、予想通り眉間にシワを寄せて口を尖らす。
天都は拗ねるといつもこうするけど本人は全然気づいてないらしい。
「そーらーとー」
「なに?」
「理由は?」
「なんの?」
「……あー、めんど」
「え、ふぇ!?」
「そんなにあたしのこと嫌いなんだ…」
「あ、天音…」
「じゃあしょうがないね…あたし一人で帰るから…」
そう言って先にあるきだす。
「待ってって!!天音」
「……」
「……好きに、、決まってんじゃん」
その言葉に足を止める。
でも、振り向かない
「……だから、や、ヤキモチやい…た、
……ねぇ、天音」
「……天都」
「うん?」
「大好き!!」
「!////……」
「最初っから素直に言えばいいのに」
にやり、いたずらっ子の笑みを浮かべている天音には勝てないやとつくづく思う天都だった。
天音の勝利。