退屈な授業が流れていく。
天音はノートを開いたのみの机に頬杖を付き、ぼーっと授業を聞くクラスメートを眺める。

あ、頭落ちてる…
えらっ、ちゃんときいてる…

頭のなかで呟きながらくるりと真横に視線を向けた。


隣にはかっこいい顔はしてるけど性格がひねくれてる祥真。
じーっとこっちを見てたらしい。

やっと気づいた

ニヒルな笑みを浮かべながら口パクでそう言う。

なんのよう?

それを無視して問いかける。

いやー?別に、ひまなんだけど

あたしは忙しいから

どこが?

見てわかんないの?授業を受けないでぼーっとしたいの

したら?

あんたのせいで妨害されてんの!!

失礼だなー退屈な授業の暇潰しの相手してやろうとしたのに