去年も一昨年も私と光の誕生パーティーに来ていた私の中学校のクラスメイトが、テーブルに所狭しと並べられた豪華な料理を見ながら呟く。


「一卵性の双子って言っても、微妙に味覚の差があるからねぇ。栞の好物と光の好物あれもこれもって作ってたら、ついつい作り過ぎちゃうのよ」


お母さんがそう言いながらリビングに入って来たが、その顔は疲れている所かちょっと嬉しそう。


毎年誕生日には豪華な料理を作ってくれるお母さんには、感謝してもしきれない。


「オイ、妹の方の田薮。1度に頬張り過ぎだろ」


「ひゃって、ほい「ワーーー!!」」