栞ソックリな少女・光は、チラリと屋上に向かって目線を向ける。


「光、アンタ今は栞ちゃんと冴城君の事はいいから勉強しなさい!!」


「丁度1学年全クラス自習だからな。ビシバシ教育してやるよ」


「ハイ田薮君、問題解こうね。もうすぐ中間テストなんだから、ゆっくりしてるヒマ無いんだぞ」


「イヤァァ~~~!!数学なんか大っ嫌い~~~~!!」


女友達とその彼氏、自分自身の彼氏に取り囲まれて――――…双子の姉とは正反対の事を願っていたのだった。


「皆ぁ、1人にしてよぉ……(泣)」


「「「ムリですッ!!」」」









――――END――――