「おせぇよ」


「んなっ!!第一声がそれってどういう事!?」


あの私と栞がまた入れ替わった日から3日が経った、土曜日。


私は八雲君の1つ目の願い事を聞く為に、駅前で待ち合わせしていた。


『3日後の土曜日……オレとデートしてよ』


あの時理科室で囁かれた言葉は直ぐ様消去したかったけど、逆らったら大変な事になる。


それは避けたいからわざわざ来てやったのに、先に来ていた八雲君の第一声が『おせぇよ』だったんですがっ!


相変わらずムカつくヤツね、この男……!!


「田薮……姉の方には、バレずに出てきたか?」