惑わしの5days・番外編集

私の両方の手首を拘束していた八雲君の手の内、右手が私が被っているウィッグを取ろうとしたのを慌てて止めた。


もうこの人には何を言ってもムダ。


栞に双子の妹がいる事も、今お互いの学校生活を入れ替えている事も、先月も入れ替わった事も、全部彼は知っているんだ。


「やっぱり光ちゃんだったんだぁ。どうせ認めるならもっと早く認めてくれたら良かったのに」


ようやく私を自由の身にした八雲君は、相変わらずニコニコしながら理科室の実験用の机にヒョイッと飛び乗った。


な、なんかコイツの“オレは何でも知ってるよ”的な雰囲気超ムカつく!