……え~~~っと。


一体何なんでしょうねぇ?この状況は…………


「あ、あの……?」


「んっ?何?」


私の後ろにはヒンヤリと冷たい壁があり、両手首はその壁にピッタリと縫い付けられている。


そして目の前には………何とも楽しそうな笑顔を浮かべた男の姿があった。


「何?じゃなくて……そっちこそ何してんの?」


「ん~~~…色々聞きたい事あるのに、逃げられない様にする為だよ」


“ねっ、光ちゃん”


――――皆、いい事を教えてあげよう。


人はこういう状況の事をね……


『絶体絶命』って言うんだよっ!!