「そんなことが……」
蒼蝶は心底驚いた様に呟いた。
「これが真実や。それでウチはさっき言った通り色々な手を使って牢獄から出た。それで龍馬を見つけて護衛に当たろうとしたのに、しばらく島原に隠れてろやもんな」
「当然だろうが。おまえ、知らねえと思うが裏の幕府側の連中から命狙われてんだぞ。そんな奴をのこのこ日の下にやれるか」
「ふん、そないな敵、返り討ちにしたる」
「あのな」
確かに以蔵は強いけどやっぱり命を狙われてるなら心配だろ。
俺は大切な仲間を失いたくねえんだよ。
それを察してくれ。
「考えてみい、龍馬。もしウチが傍に居たらそないな大怪我しなかったんちゃう?」
以蔵の言葉にぐうの音もでない。
俺もそうだと思うから。
「龍馬さん、岡田さんに傍に居てもらった方がいいですよ。龍馬さんも命を狙われていますし、お互い近くにいた方がいいです」
「まぁ、そうだな」
「さっすが蒼蝶ちゃんや。龍馬のアホよりもよう分かっとる」
「アホ……」
まさか以蔵にアホ呼ばわりされる日が来るとは思ってなかったな。


