「なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!!」

「「「あっはっはっはっはっは!!!」」」

平助君が叫ぶと同時に部屋に笑いの嵐が吹き荒れました。

滅多に笑わない斎藤さんも声に出して笑っていますよ。

「一体いつからこんなことに!!」

「最初っからだよ!いつ気付くか楽しみにしてたのに、おまえ全く気付かねえんだからよ!!それがもう可笑しくって可笑しくって!」

「俺たち笑いを堪えるのに、すげー必死だったんだぞ!」

口をポカーンと開けて呆然とする平助君の背を、原田さんと永倉さんがバシバシと叩きます。

そしたら平助君が突然私の方をギロッと見ました。

「あ~げ~は~!!知ってたなら教えろィ!!」

「うみゅ~~~!!」

平助君が私の頬をビヨ~ンと引っ張りました!

元はといえば組長のせいなのに、なぜ私がお仕置きされなければならないのですか!!

納得できません!!

「平助君に落書きしたのは組長ですよ~!」

「なにぃ!!」

「天宮さん、僕を裏切るとかいい根性してるね」

裏切っていませんよ!!

私は事実を述べただけです!

「総司ー!!」

「そんな顔で突っ掛かって来ても面白いだけだよ。それに、平助がこんな目にあったのは平助の寝相が悪いからだ。

僕を恨むより先に自分の寝相の悪さを恨むんだね」

平助君に襲い掛かられても組長は華麗に攻撃を防ぎ、飄々とした態度を変えません。

全く反省の色が見えませんね。