「いやな、お二人が仲良さそうに手を繋いどるから、ウチてっきり恋仲だと」
なるほど。確かに手を繋いでいたら、勘違いをしますね。
「手を繋いでいるのは、ちょっと深い事情がありまして……」
曖昧に言うと、艶子さんは興味深そうに、繋がれた手を見ます。
じっくり見られると、何だか恥ずかしいですね。
「初対面で、変なこと聞いてごめんな。ウチ、気になったことは、すぐに知りたい性分なんよ」
「いえ、お気になさらないで下さい」
「ほんまごめんな。あっ、そういえば、甘味を食べに来てくれたんやったな。
今、お客様はおらへんから、好きな所に座ってええよ。お品書きは机の上にあるで、決まったら呼んでくだはい」
「はい」
艶子さんは軽くお辞儀をすると、店の奥に下がりました。
私と組長は、手近な席に、向かい会うように座ります。
「……あの、組長。どうかしましたか?」
組長がさっきから眉を寄せて、不機嫌そうな顔をしているのです。
「私、組長の気に障るようなことをしましたか?」
「別に」
「怒って……ません?」
「怒ってないし」
そう言って、組長は少し頬を膨らませて、そっぽを向きます。
絶対怒ってますね。
組長、分かりやすいにも程がありますよ。
なるほど。確かに手を繋いでいたら、勘違いをしますね。
「手を繋いでいるのは、ちょっと深い事情がありまして……」
曖昧に言うと、艶子さんは興味深そうに、繋がれた手を見ます。
じっくり見られると、何だか恥ずかしいですね。
「初対面で、変なこと聞いてごめんな。ウチ、気になったことは、すぐに知りたい性分なんよ」
「いえ、お気になさらないで下さい」
「ほんまごめんな。あっ、そういえば、甘味を食べに来てくれたんやったな。
今、お客様はおらへんから、好きな所に座ってええよ。お品書きは机の上にあるで、決まったら呼んでくだはい」
「はい」
艶子さんは軽くお辞儀をすると、店の奥に下がりました。
私と組長は、手近な席に、向かい会うように座ります。
「……あの、組長。どうかしましたか?」
組長がさっきから眉を寄せて、不機嫌そうな顔をしているのです。
「私、組長の気に障るようなことをしましたか?」
「別に」
「怒って……ません?」
「怒ってないし」
そう言って、組長は少し頬を膨らませて、そっぽを向きます。
絶対怒ってますね。
組長、分かりやすいにも程がありますよ。


