おかげで、息も切らさずに、甘味屋にたどり着くことができました。
組長が濃い青色の暖簾を潜ると、すぐに組長と同じくらいの年齢の女性が、店の奥から出て来ました。
「あら、沖田はんやないの。久しぶりやね」
「久しぶり。艶子(ツヤコ)さん」
この方は艶子さんと言うのか。
名前の通り、肌や唇がツヤツヤしています。
かなりの美人ですね。
大和撫子と言う言葉を、そのまま体現したような人です。
「そちらの娘さんは?」
艶子さんが私を見ます。私は頭を下げました。
「私は天宮蒼蝶といいます」
「天宮さんは、僕と同じ所で働いてるんだ」
「へぇ……、そうなん」
艶子さんが私と組長を交互に見比べます。
そして組長に目を向けると
「お二人は恋仲なん?」
と言いました。
そしたら組長が少し顔を赤らめ「え~と、その……」と歯切れが悪そうに言います。
なぜ、一言違うと、言わないのでしょう。
もしかして、私に気遣っているのでしょうか?
「艶子さん、私と組長は恋仲ではありませんよ」
「そうなん?」
もちろんです。私ごとき小娘が、組長の恋人なんて恐れ多い。
組長は艶子さんのような、綺麗な人がお似合いですよ。
「はい。組長そうですよね?」
組長に同意を求めると、組長はどこか悲しそうな顔をして、小さく頷きました。
組長が濃い青色の暖簾を潜ると、すぐに組長と同じくらいの年齢の女性が、店の奥から出て来ました。
「あら、沖田はんやないの。久しぶりやね」
「久しぶり。艶子(ツヤコ)さん」
この方は艶子さんと言うのか。
名前の通り、肌や唇がツヤツヤしています。
かなりの美人ですね。
大和撫子と言う言葉を、そのまま体現したような人です。
「そちらの娘さんは?」
艶子さんが私を見ます。私は頭を下げました。
「私は天宮蒼蝶といいます」
「天宮さんは、僕と同じ所で働いてるんだ」
「へぇ……、そうなん」
艶子さんが私と組長を交互に見比べます。
そして組長に目を向けると
「お二人は恋仲なん?」
と言いました。
そしたら組長が少し顔を赤らめ「え~と、その……」と歯切れが悪そうに言います。
なぜ、一言違うと、言わないのでしょう。
もしかして、私に気遣っているのでしょうか?
「艶子さん、私と組長は恋仲ではありませんよ」
「そうなん?」
もちろんです。私ごとき小娘が、組長の恋人なんて恐れ多い。
組長は艶子さんのような、綺麗な人がお似合いですよ。
「はい。組長そうですよね?」
組長に同意を求めると、組長はどこか悲しそうな顔をして、小さく頷きました。


