私の師匠は沖田総司です【上】

「ひっく……」

どうしたらいいの?

私はどうしたら……?

次々と溢れる不安や戸惑い、悲しみに自分を抱きしめて耐えていると、廊下を歩く音がしました。

足音は、私の部屋の前でとまる。

「天宮さん」

「組長、ですか?」

「うん」

部屋の前に来たのは組長でした。

組長は部屋に入ろうとしません。

「今日は、ごめんね」

「いえ……」

「それでね。明日、僕と一緒に出掛けない?」

組長と一緒にお出かけですか?

「今日のお詫びがしたいんだ。どうかな」

「でも、私は謹慎中ですよ」

「それは心配しないで。僕が何とかするから」

何とかするって、一体どうするんのでしょう?

謹慎中の私を、外に出すのは簡単ではない筈です。

……でも、私は組長を信じてみようと思います。

外に出たら、今の現状を打破する方法が見つかるかもしれないし、なにより組長とギスギスした関係を、早く終わらせたいから。

二人でお出かけをすることで、少しでも組長との雰囲気を、改善できたらいいな。

「よろしく、お願いします」

「本当!?じゃあ、明日の朝部屋に行くから準備しておいてね」

組長が脱兎のごとく、部屋の前からきえました。

流れで、組長とお出かけすることになりましたが、明日は何を着て行きましょう。