私の師匠は沖田総司です【上】

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いつの間にか、窓の障子が、暖かな茜色から濃紺色に変わっていました。

部屋の隅で蹲っている間に、外は夜になったみたいです。

でも、行灯に灯りを灯す気にはなれなくて、私は薄暗い部屋で膝を抱えて座っていました。

頭には師匠の記憶と、組長にキスされた光景が、グルグルと回っている。

それに、さっき部屋に来てくれた山崎さんから、私は土佐藩の間者の疑いがあるため、部屋で謹慎するように言われた。

土佐藩と言えば、思い当たるのは龍馬さん。

今日のことで、新選組に龍馬さんと私に、接点があることを知られてしまった。

おそらく、私は審議に掛けらて、龍馬さんのことを聞かれる。

話すことを考えると、お腹の辺りからムカムカするような、気持ち悪い感じがしました。

私は、龍馬さんとの誓いを破りたくない。

だから、私は龍馬さんのことを話すつもりは、さらさらなかった

でも、もし話さなかったら、私は一体どうなるんだろう。

切腹することになるのかな……。

私は師匠の未来を変えられるの?

山南さんの未来も、変えないといけないのに……。

「私、どうしたらいいの……?」

誰かに話しを聞いて欲しい。

でも、誰にも話せない。

そう思うと、私は世界中でひとりぼっちのような気がして、悲しくなりました。