「天宮さんは、間者ではありません」
「だが実際に、あいつは坂本と接点があるんだろ」
坂本か……。
僕の頭に川原で会った男の姿が浮かぶ。
「土方さんが会ったっていう坂本は、不思議な格好をした土佐弁を話す男でしたよね。そいつ髪の毛クルクルしてませんでしたか?」
「してたな」
「そうですか。今まで黙っていましたが、実は僕も坂本に会ったことがあります」
「何!?てめえ、なんで黙ってたんだ!」
「いちいち人の交友関係を土方さんに報告するのは野暮だと思ったんですよ。
それに僕だってそいつが坂本だと知らなかったんです。そいつは……、天宮さんにとって心が許せる存在だと思っていました。
たぶん、許可されていた散歩をする内に、偶然に知り合ったんじゃないですか?」
「……」
「天宮さんが1番隊に正式に入隊する前の日、僕は彼女に散歩を止めてほしいと言いました。
天宮さんは悲しそうな顔はしましたが、最後は分かったと言ってくれて、次の日を境に散歩に行かなくなった。
天宮さんは坂本と接点がなくなっていたんです」
「勝手に屯所から出てたってことは……」
「それはないって土方さんが一番よく分かってる筈ですよ。買い物に行く時だって、絶対に土方さんに報告してたでしょ?
帰ってくるのも早かった」
土方さんは黙ってしまう。
「彼女のこと、もう少し信用してあげてください」
「だが実際に、あいつは坂本と接点があるんだろ」
坂本か……。
僕の頭に川原で会った男の姿が浮かぶ。
「土方さんが会ったっていう坂本は、不思議な格好をした土佐弁を話す男でしたよね。そいつ髪の毛クルクルしてませんでしたか?」
「してたな」
「そうですか。今まで黙っていましたが、実は僕も坂本に会ったことがあります」
「何!?てめえ、なんで黙ってたんだ!」
「いちいち人の交友関係を土方さんに報告するのは野暮だと思ったんですよ。
それに僕だってそいつが坂本だと知らなかったんです。そいつは……、天宮さんにとって心が許せる存在だと思っていました。
たぶん、許可されていた散歩をする内に、偶然に知り合ったんじゃないですか?」
「……」
「天宮さんが1番隊に正式に入隊する前の日、僕は彼女に散歩を止めてほしいと言いました。
天宮さんは悲しそうな顔はしましたが、最後は分かったと言ってくれて、次の日を境に散歩に行かなくなった。
天宮さんは坂本と接点がなくなっていたんです」
「勝手に屯所から出てたってことは……」
「それはないって土方さんが一番よく分かってる筈ですよ。買い物に行く時だって、絶対に土方さんに報告してたでしょ?
帰ってくるのも早かった」
土方さんは黙ってしまう。
「彼女のこと、もう少し信用してあげてください」


