私の師匠は沖田総司です【上】

「天宮君」

山南さんの声がしました。山南さんも私を心配してきてくれたようです。

「山南さっ……」

山南さんを視界に入れた瞬間、川原で感じた発作のような胸のざわめきと頭痛が起きました。

今回の発作は川原の時よりも強い。

「っあ……ぁ……」

「蒼蝶!!」

平助君の体に倒れかかり、自分の力で立てない私はズルズルと地面に座り込みました。

「おい!どうしたんだ!」

「山崎君!!早く来て、天宮さんが!!」

「天宮!!」

「天宮君!!」

色々な人が私の名前を呼ぶ。

けど、私は声を出すことも、頷くこともできませんでした。

遠くなる意識。

心配そうに私を呼ぶ皆さんの顔を最後に私は目を閉じました。

『蒼蝶』

意識を失う寸前、頭の中で師匠の声が聞こえました。

『お願い、山南さんを……』

山南さんをどうしたんですか?

師匠……?

遠くなる意識の中、私は師匠に呼びました。

でも、それ以上師匠の声を聞くことはできなくて、私は完全に意識をなくしました。