私の師匠は沖田総司です【上】

「だから一人で帰ります。今日はありがとうございました」

頭を下げてその場を離れようとしましたが、龍馬さんが後ろから声を掛けてきました。

「また会えるよな」

「また……ですか?」

「ああ。新選組の天宮蒼蝶じゃなくて、俺の友達の天宮蒼蝶として会えるよな。

俺も攘夷志士の坂本龍馬じゃない俺で会うから考えておいて」

「……分かりました。考えておきます」

私は曖昧な返事をして、その場から逃げるよう帰りました。

でも、また龍馬さんに会えるかもしれないと思うと、口元が緩むような気がします。

本当は私だって、龍馬さんに会いたいんだ。

いつ会うかは約束してないけど、また近い内に会えるような気がしました。