私の師匠は沖田総司です【上】

「俺、おまえに無理に嘘を吐かせてるな。蒼蝶、つかなくていい嘘はつかなくていいんだ」

優しい掠れた声が囁くように言った。

堪えていた涙が一筋頬を流れ、地面へと落ちる。

「どうして分かった、んですか?」

そう言うと、龍馬さんはふっと笑って、頭を私の肩に乗せた。

「おまえの嘘は分かりやすいんだよ……バーカ」

「うっ、あぁぁ……ごめんなさい、龍馬さん……、ごめんなさい」

静かに流れていた涙はやがて嗚咽に変わった。

一度火が点いたように泣いてしまったら、もうとめようがなかった。

龍馬さんの胸に縋り付いて泣く。

そしたら龍馬さんは腕に力を込め、もっと強く抱きしめてくれた。