龍馬さんは冷静に見えて、意外と感情的に動く部分がある。
今日の行動でそれが分かった。
また私のせいで感情的に動かれたら、龍馬さんが危ない目に会うかもしれない。
そんなのは絶対にいやだ。
だから私はずっと黙っておきたかったことを彼に言う。
もしかしたら嫌われるかもしれないけど、それで龍馬さんの危険が減るなら安いものだ。
「私、龍馬さんにずっと隠していたことがあるんです」
「何だ」
私は冷たい空気を小さく吸い込む。そして手をギュッと握りしめた。
「私が今いる場所は新選組なんです。私は、新選組1番隊隊士天宮蒼蝶。開国を目指す龍馬さんとは敵……なんです」
この時、胸が張り裂けるかと思った。
視界が滲むけど歯を喰いしばって堪える。
龍馬さんは何も言わなかった。重苦しい沈黙が生まれ身動きが取れない。
「蒼蝶」
龍馬さんの掠れた低い声がした。
「前、川原で言ったよな。俺の目指す武力が制さない国を望んでるって。あの言葉は嘘だったのか?……いや、それだけじゃない。今までの言葉は全部嘘か?」
嘘じゃない。今まで言葉は全部本心からの言葉だ。
今日の行動でそれが分かった。
また私のせいで感情的に動かれたら、龍馬さんが危ない目に会うかもしれない。
そんなのは絶対にいやだ。
だから私はずっと黙っておきたかったことを彼に言う。
もしかしたら嫌われるかもしれないけど、それで龍馬さんの危険が減るなら安いものだ。
「私、龍馬さんにずっと隠していたことがあるんです」
「何だ」
私は冷たい空気を小さく吸い込む。そして手をギュッと握りしめた。
「私が今いる場所は新選組なんです。私は、新選組1番隊隊士天宮蒼蝶。開国を目指す龍馬さんとは敵……なんです」
この時、胸が張り裂けるかと思った。
視界が滲むけど歯を喰いしばって堪える。
龍馬さんは何も言わなかった。重苦しい沈黙が生まれ身動きが取れない。
「蒼蝶」
龍馬さんの掠れた低い声がした。
「前、川原で言ったよな。俺の目指す武力が制さない国を望んでるって。あの言葉は嘘だったのか?……いや、それだけじゃない。今までの言葉は全部嘘か?」
嘘じゃない。今まで言葉は全部本心からの言葉だ。


