私の師匠は沖田総司です【上】

「晋作も手伝ってよ」

「俺は外で食ってくる。食わねえなら手伝う必要ねえだろ」

「あれ?晋作の財布に金なんて入ってたっけ?この前、高い酒を買ったから無一文だったよね」

稔麿さんの言葉に晋作さんは微かに眉を動かした。

どうやら事実のようです。

「ヅラ、金貸せ」

「脱走常習犯に貸す金なんかねえよ」

「龍馬」

「蒼蝶の料理を食えばいいじゃねえか。無駄な出費は押さえろ」

「稔麿……は貸すわけねえか」

「よく分かってるね」

高杉さんは溜息を吐きながら、面倒臭そうに私たちのところに来て、御膳を運び始めました。

それから程なくして全ての御膳が一室に運び終わり、龍馬さんたちが食べ始めます。

ヅラさんや稔麿さんは美味しいと言ってくれて、高杉さんはまぁまぁだなと言っていました。

そして龍馬さんは

「晋作、それ食わねえなら俺に寄こせ」

「餓鬼みてえなこと言うな」

自分の分を一気に平らげた後、隣にいる高杉さんのを奪おうとしています。

「龍馬さん、おかわりありますよ」

「そうか」

龍馬さんは御膳ごと持って部屋から出て行きました。

まさか全種類おかわりするつもりなんでしょうか?