「ほう……。俺に向かっていっちょまえにガンを飛ばすとは面白い奴だな。紹介が遅れた。俺は新選組の副長をしている土方歳三だ」
私は睨むのを止め、手を畳について頭を下げた。
「私の名前は天宮蒼蝶です。ぜひ、私を新選組に入隊させてください」
「女の身で新選組に入隊するのか?」
「えっ?」
土方さんが得意げに鼻を鳴らす。
「気付いていないと思ったのか?部屋に入った瞬間おまえが女だとすぐに分かった。おまえもだろ、斎藤」
私は斎藤さんを見た。斎藤さんが私の方を見る。
「気付いていたんですか?」
「ああ」
「なぜ、女だと分かっておきながら私をここに連れてきたんですか?」
私の言葉に斎藤さんが思案する様な表情をした。そして、一言だけ言った。
「面白そうだったからだ」
斎藤さんの言葉に思わず目が点になる。それは土方さんも同じだったらしい。
面白そうだった……とは、このお方は何を言っておるのでしょうか?
斎藤一って、頭が良さそうに見えるけど意外とおバカさん?
「いや、面白そうだったと言うよりも、そうだな……、上手くは言えないのだが、放って置けなかったというのが近いかもな。
……子猫。そうだ、新選組の屯所を探すアンタはまるで、迷子の子猫みたいで見て見ぬ振りができなかった。うん、それだ。それが一番しっくりくる答えだ」
斎藤さんが導き出した御答えに私と土方さんは口がポカーンです。
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。
正直そのお答えに色々とツッコみたいのだが、自己解決をした斎藤さんの表情があまりにも輝いていて、とてもツッコみにくいです。
私は睨むのを止め、手を畳について頭を下げた。
「私の名前は天宮蒼蝶です。ぜひ、私を新選組に入隊させてください」
「女の身で新選組に入隊するのか?」
「えっ?」
土方さんが得意げに鼻を鳴らす。
「気付いていないと思ったのか?部屋に入った瞬間おまえが女だとすぐに分かった。おまえもだろ、斎藤」
私は斎藤さんを見た。斎藤さんが私の方を見る。
「気付いていたんですか?」
「ああ」
「なぜ、女だと分かっておきながら私をここに連れてきたんですか?」
私の言葉に斎藤さんが思案する様な表情をした。そして、一言だけ言った。
「面白そうだったからだ」
斎藤さんの言葉に思わず目が点になる。それは土方さんも同じだったらしい。
面白そうだった……とは、このお方は何を言っておるのでしょうか?
斎藤一って、頭が良さそうに見えるけど意外とおバカさん?
「いや、面白そうだったと言うよりも、そうだな……、上手くは言えないのだが、放って置けなかったというのが近いかもな。
……子猫。そうだ、新選組の屯所を探すアンタはまるで、迷子の子猫みたいで見て見ぬ振りができなかった。うん、それだ。それが一番しっくりくる答えだ」
斎藤さんが導き出した御答えに私と土方さんは口がポカーンです。
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。
正直そのお答えに色々とツッコみたいのだが、自己解決をした斎藤さんの表情があまりにも輝いていて、とてもツッコみにくいです。


