「天宮さんってさ、結構不器用?」
天宮さんが一瞬縫う手を止める。
「まぁ、あまり器用ではありませんね」
基本、何でもできる天宮さんだけど、不器用だったんだ。何だか以外だな。
「手を貸して」
「手、ですか?」
「そっちじゃない方の手」
「はぁ……」
天宮さんが包帯に巻かれた手を差し出す。
その手を掴んだ瞬間、天宮さんは一瞬体を震わせた。
「僕に触れられるのイヤ?」
と言うと、天宮さんは顔を横に振った。
僕に気遣ってるだけかもしれないけど、少し安心した。
天宮さんの手に巻かれた包帯を取り、巻き直す。
これでさっきよりは良くなった。
「包帯を巻くのお上手ですね。ありがとうございます」
「まあね。職業柄、怪我することが多いから」
そう言うと、天宮さんは表情を曇らせてしまった。
「気をつけて下さいね」
「……大丈夫。僕、強いからかね。君には負けちゃたけど」
「あれは……、ズルみたいなものですから」
「ズル?」
「あっ……。いや、何でもありません。それよりも」
天宮さんは立ち上がると、僕の背後に回って肩に掛けられた手拭いを取った。
「髪、まだ濡れてますよ。このままじゃ湯冷めしてしまいます」
天宮さんが一瞬縫う手を止める。
「まぁ、あまり器用ではありませんね」
基本、何でもできる天宮さんだけど、不器用だったんだ。何だか以外だな。
「手を貸して」
「手、ですか?」
「そっちじゃない方の手」
「はぁ……」
天宮さんが包帯に巻かれた手を差し出す。
その手を掴んだ瞬間、天宮さんは一瞬体を震わせた。
「僕に触れられるのイヤ?」
と言うと、天宮さんは顔を横に振った。
僕に気遣ってるだけかもしれないけど、少し安心した。
天宮さんの手に巻かれた包帯を取り、巻き直す。
これでさっきよりは良くなった。
「包帯を巻くのお上手ですね。ありがとうございます」
「まあね。職業柄、怪我することが多いから」
そう言うと、天宮さんは表情を曇らせてしまった。
「気をつけて下さいね」
「……大丈夫。僕、強いからかね。君には負けちゃたけど」
「あれは……、ズルみたいなものですから」
「ズル?」
「あっ……。いや、何でもありません。それよりも」
天宮さんは立ち上がると、僕の背後に回って肩に掛けられた手拭いを取った。
「髪、まだ濡れてますよ。このままじゃ湯冷めしてしまいます」


