私の師匠は沖田総司です【上】

その後も僕は天宮さんに謝る事が出来なくて、時間だけが過ぎて行った。

もちろん僕だって今日一日謝る努力をしたさ。

でも、廊下ですれ違っても天宮さんは逃げるように去って行くし、食事の時も何度も目を逸らされた。

こうもあからさまに避けられたら、僕だって傷つく。胸の痛みは激しくなる一方だ。

こうなると、天宮さんを他の組に入隊させた方が良いのではないかと思ってしまう。

天宮さんの実力なら、1番隊じゃなくても活躍できる筈だ。

隊の雰囲気を乱さないと言う意味でも、それがいいだろう。

「と言う訳で土方さん。天宮さんを1番隊から抜けさせてください」

「今日入隊した奴をその日の内に脱退させるとか、できる訳ねえだろうがボケェ!!」

それで、天宮さんのことを土方さんに話したんだけど、案の定怒られた。

「土方さん、僕は悩みに悩んでそうした方がお互いの為だと思ってお願いしているんですよ。

お願いしますから、僕のお願いを聞いて下さい。明日沢庵買って来てあげますから」

「沢庵1つで了承できるかよ!」

「じゃあ、2個買ってあげますから」

「数の問題じゃねえんだよ!」

ちっ、沢庵大好きの土方さんならこれで了承してくれると思ったのに、詰めが甘かったか。