ムスッとしながら痛む頬を撫でていると、山崎君が「それにしても」と言った。
「なんで蒼蝶ちゃんが総ちゃんをビンタしたんや?あの子が理由もなしに、総ちゃんをビンタするとは思えへん。
なにか理由があるんやろ?」
「それは……」
「それは?」
「銃を持った相手に突っ込んだから。それで命をもっと大事にしろって……」
「なるほど、総ちゃんが悪いな」
即答か。
「……でも、こんなになるぐらい叩かなくてもよくない?」
「はぁ……。ほんまアホやな。それだけ蒼蝶ちゃんがあんさんを心配したっちゅうことやろ。
蒼蝶ちゃんは何故か、この鬼畜で鬼畜のひねくれ者の鈍感男、沖田総司を好きやからな。
ほんまこの男のどこに慕う要素があるんやろ。蓼食う虫も好き好きとは正にこれのことやな」
本人の前で言いたい放題だね。
やっぱり僕は
「山崎君、大っ嫌い」
「安心せえ。ワイも総ちゃん大嫌いやから」
うん、やっぱり大嫌い。
絶対今夜、山崎君の部屋に忍び込んで、その顔に落書きしてやる。
いつもは土方さんに向ける悪戯の矛先を、山崎君に向けてやるんだ。
今日は命拾いしたね土方さん。
***
その頃土方歳三
「へっくしっ!……風邪か?」
「なんで蒼蝶ちゃんが総ちゃんをビンタしたんや?あの子が理由もなしに、総ちゃんをビンタするとは思えへん。
なにか理由があるんやろ?」
「それは……」
「それは?」
「銃を持った相手に突っ込んだから。それで命をもっと大事にしろって……」
「なるほど、総ちゃんが悪いな」
即答か。
「……でも、こんなになるぐらい叩かなくてもよくない?」
「はぁ……。ほんまアホやな。それだけ蒼蝶ちゃんがあんさんを心配したっちゅうことやろ。
蒼蝶ちゃんは何故か、この鬼畜で鬼畜のひねくれ者の鈍感男、沖田総司を好きやからな。
ほんまこの男のどこに慕う要素があるんやろ。蓼食う虫も好き好きとは正にこれのことやな」
本人の前で言いたい放題だね。
やっぱり僕は
「山崎君、大っ嫌い」
「安心せえ。ワイも総ちゃん大嫌いやから」
うん、やっぱり大嫌い。
絶対今夜、山崎君の部屋に忍び込んで、その顔に落書きしてやる。
いつもは土方さんに向ける悪戯の矛先を、山崎君に向けてやるんだ。
今日は命拾いしたね土方さん。
***
その頃土方歳三
「へっくしっ!……風邪か?」


