私の師匠は沖田総司です【上】

あの髪が少しクルクルした男は何者なんだろう。

普段では絶対見かけない銃を所持していたし、草履じゃなくて異人たちが履いていた、ブーツってやつを履いてた。

髪の毛クルクルした男は和洋折衷みたい格好をしていた。

あの男と天宮さんはどんな関係なんだろう。

男は天宮さんのことを「蒼蝶」って呼び捨てにしてたから、親しい関係だとは思う。

それにさっき……手を繋いでたし。

その時の光景が、まざまざと僕に見せつけるように思い浮かんだ。

なんか、ムカつく。

平助の時より強く現れた感情だ。

あの男についても天宮さんの口から聞きたいな。

今は無理だけどさ。

色々なことを悶々と考えていると、いつの間にか屯所の前まで来ていた。

天宮さんはさっさと屯所の中に入っていく。

僕は彼女の姿を見送った後、自分の部屋には戻らず、山崎君がいる医務室へと向かっていた。

天宮さんに叩かれたところが本当に痛い。

今はまだ腫れてないと思うけど、放っておいたら大変なことになりそうだから山崎君の所へ行く。

「山崎君、いる?」

「おう、おんで。総ちゃんが来るやなんて珍し‥‥‥、ぶははははははは!その顔どないしたんや!!」

僕の顔を見るなり、山崎君が腹を抱えて笑い出した。