私の師匠は沖田総司です【上】

「おまえの頬は、つきたての餅みてえにやわらかいな」

どうやら龍馬さんは私の頬が気に入ったようです。飽きもせず私の頬を突っつき続けます。

その間も私はされるがまま微動だにしません。

師匠もよく私の頬をマッサージしてたななどと、呑気なことを考えながら空を眺めていました。

しばらくして指で突っつかれる感覚がなくなると、龍馬さんも隣に寝転がりました。

「長閑(ノドカ)ですね~」

「そうだな」

天気も良いし眠くなってしまいます。

うつらうつらと微睡んでいると龍馬さんが言いました。

「今日は話し、してくれねえの?」

「そうですね~。昨日は何を話しましたっけ」

「地球の他にも惑星って星がある話」

「そう言えばそうでしたね」

私が話す未来の話で、龍馬さんが一番興味を持ったのは宇宙とかの話でした。

太陽が昇ったり、月が沈むのは空が動いているからだと信じられていたこの時代。

地球が動いているから、太陽が昇ったりするのだと教えた時、龍馬さんは驚愕していました。

それが余程衝撃的だったのか、それ以来よく宇宙の話を聞きたがります。

ですが、私は宇宙博士ではありません。普通の女子高校生です。そのため、宇宙の知識は中学高校レベル。

なので

「星って何個あるんだ?」

「確か太陽系だけで2000億個だって書いてあったような……」

「どうして地球はいつまでも回ってられるんだ?コマとか回してたらいつかは止まるだろ?」

「……宇宙が無重力だからじゃないでしょうか」

「宇宙のその先は?」

「宇宙ですかね……」

「その先は?」

「宇宙……?」

質問に答えるのがかなり苦しいです。