私の師匠は沖田総司です【上】

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お散歩で外に出た私は川原に来ていました。どよ~んと暗い空気を纏いながら膝を抱えています。

そして半泣きです。

「私、もうダメです。未来に帰りたいです」

「いきなりどうしたんだよ」

来て早々愚痴る私に龍馬さんが苦笑いしています。

そして持っていた木の皮で作られた包みの中から、天気が良い日の空に浮かぶ、雲のように白いお饅頭を取り出しました。

「とりあえず食えよ」

「グスン……、ありがとうございます」

龍馬さんからお饅頭を受取り、ほんの少しだけ食べました。

お散歩の回数を重ねるうちに、龍馬さんが川原へ来る時間が分かってきた私は、時間を見計らって川原に来るようになっていました。

龍馬さんと他愛のない話をするのが、私の息抜きの一つです。

彼には新選組の皆さんには話せない、未来の話をしたりしていました。

そしてたまにですけど、先程のようにお互いにお菓子を持参して、お菓子を分けたりしています。

お菓子はギブアンドテイクですね。

「で、どうした」

「信頼されていると思っていたのは、私だけだったんです。一人だけ舞い上がっちゃってバカみたい」

「何があったのか、分かるような分からないような……。とりあえず、元気出せよ」

「はい……」

お饅頭をモグモグ食べます。

お饅頭を食べていると、甘味大好き組長の顔が頭にチラついてしょうがありません。