今日アイツの泣き顔を見た瞬間、俺はこの国を変えたいと思った。

今までも国を変えたいと思っていたが、その思いはどこか雲を掴むように曖昧だった。

でも、人を斬って涙を流す蒼蝶を見て俺の決意は固くなった。

アイツの……蒼蝶の泣き顔を見んのは二度とゴメンだ。

アイツには笑っていて欲しい。

だから俺は、人斬りが起きるこの国を変えて、誰もが笑って暮らせる国を作る……そう思ったんだ。