私の師匠は沖田総司です【上】

「大丈夫か?」

「はい……。ちょっと立ちくらみがしただけです」

強い眩暈は一瞬だけで、すぐに自分の足で立つことができた。

頭にはまだグラグラとした感覚が残っているけど、もう大丈夫そうだ。

少しだけ頭を押さえていると、龍馬さんが私の前に背を向けて屈みました。

どうしたのかと思っていると、龍馬さんがこちらを見ました。

「乗れよ。送ってやるから」

「えっ!いっ、いいですよ!もう一人で大丈夫です」

「あのな、そんな真っ青な顔で言われても、説得力なんかないんだよ。いいから乗れ。途中で倒れられたら目覚めが悪い」

「うぅぅ……」

どうしようか迷っていると、龍馬さんが溜息を付きました。

「だったら選ばせてやるよ。背に乗るのと、横抱きにされるのどっちがいい」

「ぜひ、隠れた第三の選択肢でお願いします」

「どうせ自分の足で歩いて帰るって言うんだろ。ダメだ。そんな選択肢はない。背に乗るか、横抱きか二つに一つだ」