私の師匠は沖田総司です【上】

「大丈夫か?」

「はい、ご迷惑をおかけしました……」

あまりの恥ずかしさに手で顔を覆い隠していると、少し角ばった手が私の手を掴みました。

そして私の手がグイッと引っ張られた。

「なっ、何するんですか!」

「いや、何で顔を隠してるのかなと思って」

「やめてください!やめてください!」

今手をどかしたら、真っ赤で見っともない顔を見られてしまう。

それに、忘れてたけど目の下にはくっきりと浮き出たクマがあるんだ。

こんなひどい顔、龍馬さんに絶対見られたくない。

それからしばらくの間、龍馬さんに抵抗していると、不意に掴んでいた手が離れました。

諦めたのかな、と思ってホッとしていると、今度は体全体が温もりに包まれた。

え?何が起きているんですか?

目隠ししているから何が起きているのか分からない。

「蒼蝶」

龍馬さんの甘えるような声が耳元で聞こえてきた。そして、胸の辺りに何かが回され、後ろに引き寄せられる。

「おんしの顔、ワシに見せてくれんか?」

「へっ!いっ、いや……でも」

「久しぶりに蒼蝶に会ったんじゃき、顔がみたい。ちょびっとだけ、いいじゃろ?」

引き寄せる力が強くなる。そして同時に背中に当たる温もりが強くなった。