私の師匠は沖田総司です【上】

「それにしても、普段寝つきが悪いトシが朝までぐっすり寝てたとは驚きだな」

「そうですね。いつもまた寝れなかったとか言って、げっそりした顔で朝食に登場するのに、今日はすっきりした顔をしています」

近藤さんと山南さんが言いました。

そう言えば、確かに朝食の時の土方さんはいつもゾンビみたいな顔をしていますね。

土方さん、いつも夜遅くまで仕事しているのに、寝ようとしても寝つきが悪くて寝れないとか可哀想な体質をしています。

すると土方さんが顎を撫でながら呟きました。

「天宮の部屋だと不思議と落ち着いて寝れたんだよな」

落ち着いて寝れたとは、私の部屋からマイナスイオンでも出ていたのでしょうか?

部屋の構造はどこも同じだと思いますが。

「もしかしたら、天宮さんが同じ部屋にいたからよく眠れたんじゃないかな」

「井上さん、それはありませんよ」

私はすぐさま否定します。

「いやいや、だってそうとしか考えられないよ。土方君の寝つきの悪さは昔からずっとだからね。どんな部屋でも寝れなかったり、すぐに目を覚ましていた。

今までと違うのは、天宮さんが隣にいるかいないかの違いだけだ」

ということは、部屋ではなく、私からマイナスイオンが放出されていたということですか?