僕は……、なんて自分勝手な奴だろう。
僕が蒼蝶の穏やかな暮らしを奪ったのに、蒼蝶が一番辛い時に傍に居られないなんて。
『ごめん……、ごめんね、蒼蝶』
君は僕にとって自慢できる一番弟子であると同時に、とても大切にしたい人なのに。
労咳を患って、近藤さんの最期も知らないまま死んだあの日から、僕は成仏できず、ずっとこの世に留まり続けている。
幽霊になった僕を待っていたのは、耐え難い孤独感と眩暈が起きるほどの膨大な時間。
どこにいても、何をしていても、誰の目にも僕の姿は映らない。
声を掛けても僕の声は聞こえない。
触れても体を通り抜けてしまう。
誰にも僕の存在を認識されない日々。
こんな灰色の日々がずっと続くのかと思うと、底知れぬ恐怖が僕を襲った。
何もできない、孤独の時間。
流れゆく時間の傍観者となった僕の生活に、終止符を打ってくれたのは蒼蝶だ。
約150年という長い長い時間。ずっと孤独だった僕を救ってくれた大切な人。
それなのに、傍に居られなくてごめんね。
だから、助けて欲しい時は我慢せずに僕を呼んで。
僕はいつでも君の傍に居るから、すぐに助けてあげるから。
僕が蒼蝶の穏やかな暮らしを奪ったのに、蒼蝶が一番辛い時に傍に居られないなんて。
『ごめん……、ごめんね、蒼蝶』
君は僕にとって自慢できる一番弟子であると同時に、とても大切にしたい人なのに。
労咳を患って、近藤さんの最期も知らないまま死んだあの日から、僕は成仏できず、ずっとこの世に留まり続けている。
幽霊になった僕を待っていたのは、耐え難い孤独感と眩暈が起きるほどの膨大な時間。
どこにいても、何をしていても、誰の目にも僕の姿は映らない。
声を掛けても僕の声は聞こえない。
触れても体を通り抜けてしまう。
誰にも僕の存在を認識されない日々。
こんな灰色の日々がずっと続くのかと思うと、底知れぬ恐怖が僕を襲った。
何もできない、孤独の時間。
流れゆく時間の傍観者となった僕の生活に、終止符を打ってくれたのは蒼蝶だ。
約150年という長い長い時間。ずっと孤独だった僕を救ってくれた大切な人。
それなのに、傍に居られなくてごめんね。
だから、助けて欲しい時は我慢せずに僕を呼んで。
僕はいつでも君の傍に居るから、すぐに助けてあげるから。


