全てが終わった後、辺りには咽返るほどの血の臭いが充満していた。
ちょっと暴れすぎたかな。
刀に付いた血を振り払い、鞘に収める。すると、背後から拍手が聞こえた。
後ろを振り返ると、そこには短い髪をした一人の男が立っていた。
男は拍手を止めると、口を弧にして静かに笑う。
「おまえ、愛嬌のある面をしておきながら、中にとんでもねェ夜叉を飼ってるみてェだな。
今まで何人と言う人斬りを見てきたが、おまえ程躊躇なく人を斬る奴は見たことねェ」
男は可笑しそうに喉を鳴らして笑う。
僕は男を睨み付けながら、鯉口を切った。
『君は?』
「さァな、何だと思う?」
『質問を質問で返さないでくれるかな』
「クックック、豪(エラ)く気の強いお姫様だ。俺は高杉晋作。まァ、適当に覚えておいてくれ」
『じゃあ、覚えないでおくよ。君、何だかムカつくから』
「そうかい」
男はほくそ笑みながら懐から煙管を取り出し、それに火を点けた。そして白い煙を夜空に向かって吐き出す。
それにしても、厄介な奴と出会っちゃったな。
さっき僕は名前を憶えないとか言ったけど、本当は奴を知っている。
奴は初代奇兵隊総督であり英国公使館焼き討ちをする程の過激派攘夷志士、高杉晋作。
将軍を警護する蒼蝶と目の前のこいつは対立関係にある。
僕も初めて見たけど、こんなヤバそうな奴だとは思っていなかった。
ちょっと暴れすぎたかな。
刀に付いた血を振り払い、鞘に収める。すると、背後から拍手が聞こえた。
後ろを振り返ると、そこには短い髪をした一人の男が立っていた。
男は拍手を止めると、口を弧にして静かに笑う。
「おまえ、愛嬌のある面をしておきながら、中にとんでもねェ夜叉を飼ってるみてェだな。
今まで何人と言う人斬りを見てきたが、おまえ程躊躇なく人を斬る奴は見たことねェ」
男は可笑しそうに喉を鳴らして笑う。
僕は男を睨み付けながら、鯉口を切った。
『君は?』
「さァな、何だと思う?」
『質問を質問で返さないでくれるかな』
「クックック、豪(エラ)く気の強いお姫様だ。俺は高杉晋作。まァ、適当に覚えておいてくれ」
『じゃあ、覚えないでおくよ。君、何だかムカつくから』
「そうかい」
男はほくそ笑みながら懐から煙管を取り出し、それに火を点けた。そして白い煙を夜空に向かって吐き出す。
それにしても、厄介な奴と出会っちゃったな。
さっき僕は名前を憶えないとか言ったけど、本当は奴を知っている。
奴は初代奇兵隊総督であり英国公使館焼き討ちをする程の過激派攘夷志士、高杉晋作。
将軍を警護する蒼蝶と目の前のこいつは対立関係にある。
僕も初めて見たけど、こんなヤバそうな奴だとは思っていなかった。


