私の師匠は沖田総司です【上】

「師匠、助けて……」

いつの間にか私は師匠に助けを求めていた。

普段なら絶対言わない弱音。

今まで、どんなに辛くても、師匠に助けを求めることはなかった。

でも、今の私では何もできない。

……死にたくない。これだけは分かる。

でも、体が自分の物じゃないかのように動かない。

どうしたらいいのか分からない。

このままだと、ただ、死を待つだけ。

「師匠……」

助けてください……。

ゆっくりと目を閉じた。

すると


『もちろん助けるよ。僕が絶対守るって君の両親と約束したからね』


突然、師匠の声が聞こえました。

最初は自分の頭がおかしくなったのかと思いました。でも、違う。

近くに師匠の気配を感じる。

どこ?どこにいるんですか?

『とりあえず、後は僕に任せてゆっくり休みなよ。今までよく頑張ったね、蒼蝶』

体中が春の日差しのような温もりに包まれると、私は意識を沈めました。