私の師匠は沖田総司です【上】

「で、どっちが先に呑む?」

もう、回し飲みは決定のようです。

「坂本さん、イヤじゃないんですか?私、女ですよ」

「まぁ、確かにそうだけど、なんとなく蒼蝶は普通の女と違うんだよな。だから平気だと思う」

それは、坂本さんの中で私は女と認識されていないのでしょうか。

だから回し飲みも平気だと?

それしか考えられませんね。

「俺は後でもいいけど、どうする?」

「やはり、私はいいです。坂本さんだけで飲んでください」

「遠慮なんていらねえよ。おまえも喉渇いてんだろ?」

「確かに喉は渇いています。ですが、大丈夫です。いざとなれば川の水を飲みます」

「絶対にやめとけ。腹壊すぞ」

確かに綺麗に洗浄されていない川の水を飲むと、お腹を壊すと思います。

この時代に来たばかりの時、井戸の水でお腹を壊しましたからね。

現代の綺麗な水に慣れた体には、この時代の水は少々刺激的のようです。

「でも、お腹を壊しても構いません。ですからどうぞ」

「そんなこと言われたら尚更に飲みにくいだろ。……ほら、俺は飲まないから飲め」

「いっ、いいです!元はと言えば、坂本さんの為に用意したお茶ですから!」

「だったらどうするんだよ。俺はとにかく喉が渇いた」

「だからどうぞ、飲んで……」

「だが、おまえが飲まないなら飲まねえ」

う゛ぅぅ~、だったら……。