私の師匠は沖田総司です【上】

それにしても変な感性ですか……。

「私はいたって普通だと思いますが」

「絶対に変だって。今までカッコいいとは言われたことはあるが、可愛いなんてすっ飛んだことを言ったのはおまえが初めてだ」

「軽く自慢が入ってますよ」

「ごめんごめん。そんなイジケるなって」

私はチラッと坂本さんを見ます。

確かに坂本さんはかなりカッコいい部類の人。

新選組の百戦錬磨、土方歳三さんとはまた違うカッコよさがある。

土方さんは大人のカッコよさ、坂本さんは可愛さもあるカッコ良さと言いますか、そんな感じです。

「もう一本貰っていい?」

「はい、どうぞ」

坂本さんが二つ目のみたらし団子を食べ始めます。

「あのさ」

「はい?」

突然、坂本さんが話し掛けてきました。

「おまえは食わないの?」

坂本さんの指さす先にはみたらし団子があります。

「でも、これは坂本さんに作ったので……」

「そう言わないでおまえも食えば?一人で食うよりも二人の方が美味いだろ?」

「そうですか?」

「そうだろ」

私は無言で考えます。頭に浮かんだのは新選組の人たちです。

最近、私は新選組幹部の皆さんと一緒に食べるようになりました。

確かに部屋で一人で食べるよりも、大勢でワイワイ食べた方が料理を美味しく感じますね。