「土方さん、少し外に出てきます」
風呂敷に包んだ自作のみたらし団子を持って、土方さんの部屋に行きました。
「どこに行くんだ?」
「少し、お世話になった人がいるんです。その人にお礼を言いに行ってきます」
「そうか、分かった。気を付けて行って来い」
「はい」
私はみたらし団子と師匠の刀を持って、屯所を出ました。
胸に抱えたみたらし団子が落ちないように歩きます。
そして、川原へ行くと目的の人物がいました。
「坂本さん」
名前を呼べばその人は私の方を向きました。
最初は警戒した目をしていましたが、私の姿を完全に捕えると、やわらかなものへと変わりました。
「蒼蝶、久しぶり」
「はい、お久しぶりです。お隣、いいですか?」
「ああ、いいよ」
坂本さんの隣に腰を降ろしました。
「どうかしましたか?」
しばらく、私のことをじっと見ていた坂本さん。首を傾げると、フッと笑みを浮かべました。
「いや。島原で会った時よりも、明るい顔をしてるなって思った。何か良いことでもあったか?」
「へ?どうして分かったんですか?」
坂本さんに見抜かれて思わず間抜けな返事をしてしまいます。
それが可笑しかったのか、坂本さんはクスクスと声を押し殺して笑いました。
恥ずかしさのあまり顔が熱を持ちます。
「やっぱり。蒼蝶の顔を見たらすぐに分かったよ」
「そうですか……」
将来偉人となるお方は、素晴らしい観察力を持っているようですね。
でも、坂本龍馬はこの国を変える人なんだ。
日本だけではなく、世界を見ている人。
やはり、誰よりも広い視野を持っているからこそ、観察眼にも優れているのかもしれない。
そう思うと、自然と納得できます。
風呂敷に包んだ自作のみたらし団子を持って、土方さんの部屋に行きました。
「どこに行くんだ?」
「少し、お世話になった人がいるんです。その人にお礼を言いに行ってきます」
「そうか、分かった。気を付けて行って来い」
「はい」
私はみたらし団子と師匠の刀を持って、屯所を出ました。
胸に抱えたみたらし団子が落ちないように歩きます。
そして、川原へ行くと目的の人物がいました。
「坂本さん」
名前を呼べばその人は私の方を向きました。
最初は警戒した目をしていましたが、私の姿を完全に捕えると、やわらかなものへと変わりました。
「蒼蝶、久しぶり」
「はい、お久しぶりです。お隣、いいですか?」
「ああ、いいよ」
坂本さんの隣に腰を降ろしました。
「どうかしましたか?」
しばらく、私のことをじっと見ていた坂本さん。首を傾げると、フッと笑みを浮かべました。
「いや。島原で会った時よりも、明るい顔をしてるなって思った。何か良いことでもあったか?」
「へ?どうして分かったんですか?」
坂本さんに見抜かれて思わず間抜けな返事をしてしまいます。
それが可笑しかったのか、坂本さんはクスクスと声を押し殺して笑いました。
恥ずかしさのあまり顔が熱を持ちます。
「やっぱり。蒼蝶の顔を見たらすぐに分かったよ」
「そうですか……」
将来偉人となるお方は、素晴らしい観察力を持っているようですね。
でも、坂本龍馬はこの国を変える人なんだ。
日本だけではなく、世界を見ている人。
やはり、誰よりも広い視野を持っているからこそ、観察眼にも優れているのかもしれない。
そう思うと、自然と納得できます。


