私の師匠は沖田総司です【上】

「みたらし団子、とても美味しかった!」

「……はい?」

「だから、君が作ってくれたみたらし団子とても美味しかったよ!」

「ありがとうございます……」

突然大声を出されたものですから、何を言われるのかと思いました。

でも、お礼だったんですね。

「それと、今までゴメン。試合の時にいきなり木刀で殴り掛かったり、後酷いこと言って……」

組長がシュンと落ち込みながら私に謝ってくれました。

いつも冷たい目をしていた組長と、同一人物か疑いたくなる程、弱々しい表情に驚きを隠せません。

「やっぱり怒ってる……よね?」

いつまでも黙ってる私に、組長が恐る恐る尋ねてきます。

私は組長に向かって最大の笑顔をしました。

「怒っていませんよ。だからもういいです」

「本当にゴメン」

「もう謝らないでください」

組長が少しだけ安心した様な表情をしました。

「それでね、お願いがあるんだ」

「何ですか?」

「また、僕にみたらし団子を作って欲しい……」

「分かりました。良いですよ」

「よかった!ありがとう!」

初めて見た組長の笑顔は凄く輝いていて、眩しかったです。