僕が自殺で得たもの。

母さんは僕に気づかず

車は僕を通り越した。

僕は

おそるおそる僕の担架に近寄る。


誰一人僕に気づく者はいない。

「僕は誰からも見えていないん
だ…」

安心した。何をしても気づかれない。これで僕は僕をみていられる。


でもなにか…

寂しい。


誰からも見てもらえず

誰からも何も言われない。

まるで僕は

この世界から



見捨てられたみたいだ。