―今から10年前2035年人は神の魂を結晶化させる事に成功した。その結晶化させた石を人は『賢者の石』と呼んだ。そして人はその石を人の体内に埋め込み新たな兵器を作り出した。この兵器の事を『神官』と呼んだ。

☆2037年
ガヤガヤとさわがしい。煌はふっと目を開ける。真っ白な天井が目に映る。横を見ても下を見ても真っ白。ここは第三研究所である。「痛いよー!!」と泣いている子供がいる。「うるせー!」どうやらおやつの取り合いをしていたようだ。ここは8歳位の捨て子を集められている所である。
「おっ!起きた?煌ちゃん!」とにこやかに声をかけてきたのは徳田佳祐。ここに来て初めて出来た友達だった。「うるせー、耳元で話すな」と睨む。が佳祐は、知らん顔。
佳祐も煌も周りにいる子供達も白い服を着ている。そして左手の甲には番号が記されている。ちなみに煌が8番、佳祐が7番だ。「こんなおそろいの服と番号つけられてたらなんかのペットみてぇだな」と煌はふっと思った。