✱✱✱

『太河、怪我どうしたの?』

静かに涙を流す瑠璃はとても綺麗だった


今の俺は“転んだ”で済む理由じゃなかった

「…………」

黙ってる俺にもう一言瑠璃が言った

『…わたしの、…ストーカー?』

悲しみと怒り、恐怖、そんな思いを含んだ
瞳が俺を捉える

図星を突かれた俺はもう、言い訳できなかった