ご飯も食べ終わってみんなで
楽しくおしゃべり

…なぜか太河以外。

キーンコーンカーンコーン

「あら、予鈴ね、戻りましょうか」

そう言うと愛美は隣で寝ていた太河をこ、拳で起こして先に行ってしまった

『わたしたちも行こっか、…佐野くん?』

「…………」

『…佐野くん?』

空を見上げていた佐野くんはハッと我に
かえったかのようにこっちをむいた…

「悪い、行こう」

『…うん』

…なんだか泣きそうな顔をしている佐野くんに理由を聞くことは今のわたしにはできなかった…